会長あいさつ
自分たちに何ができるのか
日本サービス・流通労働組合連合
会長 桜田 高明
  ここ半年、幾度となく国際会議に参加し、多くの印象を受けました。何といっても、いわゆる途上国、とりわけアジア各国の勢いが急速に増していることです。さらには、世界各国の労働運動は総じて圧迫を受けるなど大きな課題を抱えており、先進国労働運動への期待は依然大きいと感じます。私たち日本の労働組合も、苦しくても歯を食いしばって世界のモデルになる気構えが必要だと思います。
 ご多分にもれず日本の労働現場も利益中心で、労働の尊厳は後退の一途です。さまざまな格差、とりわけ所得格差は深刻で、年収200〜300万円以下の層が増え続けていることに憂慮します。格差の拡大は、格差の固定化につながる恐れがあります。「つかった産湯」の違いで、人の将来が決まってしまう、こんな社会を一体誰が望むでしょうか? 今こそ労働組合は、社会を経済中心から人間中心に変える、社会的使命を果たさなくてはなりません。
 予断は許されないものの、日本は景気も安定、マクロの企業業績はここ数年堅調です。一方家計は10年近く痛み続けている状況です。内需の弱さゆえ、一向にデフレからの本格脱却の兆しも見えません。とりわけ我が産業は他産業に比べ、賃金が低くかつ長時間労働であり、産業の魅力が揺らぎます。私たちは、労働時間の短縮、そして賃金改善に全力で挑戦する必要があります。また、女性やパートタイマー・契約社員が多い産業でもあり、男女平等の実践、均等処遇と組織化にも最優先で取り組む必要があります。加えて、地場産業の性格から地方中小への支援も忘れてはなりません。
 JSDの仲間の皆さん、自分たちにいったい何ができるのか、企業に働く目線から一旦広く社会を見つめ、その上で、率直な思いを労働組合に託してください。
 人を大切にする、魅力ある産業や企業であり続けるためにも…

 



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